ケニア　ニエリのトップグレードです。概ねこの辺りという大雑把な縛りの豆なので収穫年度や集買地域によって品質にバラつきがあって当店では定番化しておりませんが、トップグレードだけあって品質は確かです。スパイシーでフルーティーなケニア豆の特質はよく出ていると思います。

なぜかコロンビアのウィラ周辺のみで栽培されている豆です。ルーツはイエローブルボンで、その突然変異種みたいですが風味（特に酸味）は全くと言ってよいほど違います。ピンクの実を付ける...と言いたいのですがピンクというよりオレンジに近いような少し変わった色合いです。最近徐々に人気が出つつあります。

コーヒー本来が持つ酵母を利用した精製法だそうで様々なフルーツのアロマを感じることができるという輸入商社の触れ込みでした。もっとアナエロビックの風味が強いのかと思ったら意外に大人しくてある面で地味な感じさえ受けるコーヒーですがじっくりと口の中で転がしますとだんだんフルーツっぽいアロマが顔を出します。敢えて高いインフューズドに走らなくてもこういうのもアリかなと思います。比較的手頃なお値段で一風変わったコーヒーを楽しめますので取扱商社が力を入れているのも頷けるところです。